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上の図は、平和の概念を端的に表した図です。
これまでの平和概念は、戦争がない、貧困がない、差別がないなどの言葉で表されてきました。この考え方には、ふたつの大きな特徴があります。
ひとつは、「いやなものを否定する」ということです。戦争や貧困、差別など、否定的なものを否定することで、平和という概念を表そうとしています。もうひとつは、ある瞬間の状態を指しているということです。
しかし、こういった考え方では、平和の本来の概念は捉えきれません。なぜなら、平和とは本質的にポジティブなものであるため、ネガティブなものを否定しても、マイナスにマイナスをかければプラスになる算数のようにはいかないからです。また、人間も社会も自然も、常に動き続けています。一瞬でも止まることはできません。従って、状態ではなく「動態」、つまり「動き」として考えなければならないのです。
つまり、平和の概念とは、「本質的にポジティブな方向に対して常に動き続ける」ことを指します。上図(1)の「反戦平和」は、これまで日本で主に考えられてきた平和の動きです。暴力に向かって動こうとするものにストップをかけようとする働きかけです。しかし、暴力に向かう動きのほうが大きければ、差し引きで暴力のほうに向かってしまいます。また、プラスでもないがマイナスでもないという地点に差しかかると、急激にそのパワーを失ってしまいます。
新しい平和の概念が(2)の矢印です。何かをつくりだす動きといってもよいでしょう。
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