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平和と暴力との関係は、健康と病気との関係と置きかえると分かりやすくなります。
病気でないことは健康であることとイコールでしょうか?無菌室で育てられた食用の豚は果たして健康でしょうか?人間が健康であろうとするとき、病気をしないことだけを考えるでしょうか?健康には果てしがありません。同じように、暴力がないことが平和とは言えず、平和には果てしがないのです。「あの人は健康だ」というとき、その人が健康に常日ごろ気を使って何かしていることまで含んでいます。「この社会は平和だ」というときは、同じように、平和に常日ごろ気を使って何かをしていることを指すのです。
健康と平和、暴力と病気には、いくつかの類似点があります。例えば、平和や健康は数えられませんが、暴力や病気は数えられます。平和や健康には限りがありませんが、暴力や病気には限りがあります。
健康は状態を表すだけでなく、「志向」を指します。平和も同じように、「志向」まで含んだ意味を持っています。志向とは、ある価値観に基づいた精神的な働きかけです。その主語が人間の集団である場合、それを「文化」と呼びます。つまり、平和とは、状態だけではなく、文化のさまを表す言葉でもあるのです。
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