さて、先週の続き。
コスタリカに見られる「へいわをつくる」具体例を挙げてみましょう。
コスタリカでは、4年に1度、国政選挙があります。そこで大統領も国会 議員もいっぺんに選ぶわけなんですが、これがもう文字通りのお祭り騒ぎ。
政党の集会なんか、露天商は焼き鳥やら綿あめやらを売ってるわ、音楽がんがんならしてみんな踊りまくってるわ、そりゃもう大騒ぎさ、ってなもんです。
そこで目に付くのは、子どもの多さ。大人たちは自分の子どもたちを集会に連れていくんですが、その理由がおもしろい。親たちは口をそろえて、「民主主義ってヤツを感じてもらうためさ」と言うんです。でも、ホンネは、「大きくなったら同じ政党を支持してくれよ」という、体のいい洗脳だったりもします(笑)。しかし、しっかり教育を受けた子どもたちは、自分たちの考えに基づいてちゃーんと政治に関わってます。
あるお父さんに話を聞いたら、「私と妻、9歳の長女と4歳の次女は支持する候補が違う」って言うんですよ。そのお父さん曰く「それが民主主義ってもんだろ?」いやはや、お説ごもっとも。

「演説する女の子」 |
それだけじゃありません。政党の集会では、子どもが演説までやるんです。
ある政党の集会では、6歳くらいの女の子が、15万人の聴衆を相手に演説をぶってました。曰く、「サンホセ(首都)では、ビルも車も多くて、公園とか森とかが少ないです。私たちが遊ぶ場所がなくなっています。私たちが安全に遊ぶ場所をもっと作ってください!」
これにはもう、まいりましたの一言です。
投票日の投票所にも、子どもたちがたくさん集まります。むしろ、大人より多いくらいです。
彼らは、車で来た投票者を駐車場に案内し、介助が必要な人を投票箱のある場所まで連れていきます。でも、子どもたちの目的は、そこで支給される弁当やジュース、大音量で流れる音楽、そして仲間たち。食べたり飲んだり踊ったりしながら、子どものころから「政治」に慣れ親しむというわけです。
平和の重要な要素のひとつに、「楽しむ」ということがあります。
平和な世の中を作るために、平和に選挙をする。それは、争いを起こさないということではなく、楽しく選挙をするということ。
そうすることで、みんなで世の中をつくり、社会をつくっていく。
これが本当の「コスタリカ方式」です。
私たちも、楽しい「お祭り選挙」をやりたいと思っています。みなさんも、楽しく選挙ってみません? (^^)
(text by 足立力也)
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