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日本時間4月8日夜、バグダッドに向かっていた日本人3人が何者かに拘束され、その模様と犯行声明が入ったビデオテープが、中東の衛星テレビ局・アルジャジーラに届けられました。サラヤ・ムジャヒディーンと名乗る犯人グループはその中で、3日以内に自衛隊を撤退させなければ3人を焼き殺すという声明を出しています。
それに対して、福田康夫官房長官は8日深夜、「自衛隊はイラクの人のために人道支援を行っている。わが国として撤退する理由はない」という声明を発表しました。3人の命より自衛隊派遣の方が大事だともとれる政府の態度には、強い憤りを覚えるとともに、犯人グループを刺激しないものであるよう祈るばかりです。
福田官房長官の父である福田赳夫元首相は、「人命は地球より重い」という言葉を残しました。勇気のある言葉です。許されざる罪を犯した犯人グループの追及は厳しく行わなければなりませんが、現時点で最優先されるべきことは、3人の命を救うことです。一時的に犯人グループに譲歩することは、決して恥ではありません。むしろ、世界はその勇気ある行動を賞賛するでしょう。
そもそも、自衛隊の派兵自体、大義なき戦争に無理やり理屈をこじつけて加わるという、重大な過ちでした。それが今回の事件の原因になっています。日本がやるべきことは、自衛隊派兵などではなく、非武装・非暴力によるイラクの再建のお手伝いです。イラクでは、この5日間に約500人の方が亡くなっています。この大義なき紛争を終わらせるためには、自衛隊を撤兵させ、紛争当事者であるアメリカを中心とした連合国の戦力を、紛争地であるイラクから引き離し、国連などを中心とした中立の国際的仲介機構によって、イラクの人々自身による生活と国家の再建の手助けをすることこそが必要なのです。
今回の事件は、自衛隊派兵という過ちから逆戻りできる、最後のチャンスとなるかもしれません。日本政府には、細心の注意と最大の勇気を持って対処するよう、強く求めます。
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